コスパの良い海外モデルダイバーズウォッチを語るうえで、必ずと言っていいほど名前が出てくるのが「セイコー ボーイ」と「オリエント マコⅡ」ではないでしょうか。
予算感やスペックなどが似ている両者。
スペックや外観・デザインなど、どんな部分に違いがあるかを確かめてみたくないですか?
どちらを買おうかお悩みの方や気になった方に向けて、両モデルを愛用している管理人が「ボーイ」「マコⅡ」を徹底的に比較していきます。
ボーイvsマコⅡ スペック比較
ボーイ | マコⅡ | |
---|---|---|
ケース経 | 約42mm | 約41.5mm |
ケース厚 | 約12mm | 約13mm |
重さ※ | 約141g | 約171g |
ラグ幅 | 22mm | 22mm |
風防素材 | ハードレックス | ミネラルガラス |
耐水性能 | 200m | 200m |
キャリバー | 7S26 | F6922 |
駆動方式 | 自動巻き | 自動巻き |
パワーリザーブ | 40時間 | 40時間 |
日差 | -20~+40 | -15~+25 |
手巻き | × | ○ |
ハック機能 | × | ○ |
※メタルブレスタイプ
サイズ感はほぼ同じ。両者とも大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい大きさです。
風防素材はボーイの方が約2倍ほど硬度(ミネラルガラスを強化)。高価なサファイアクリスタルほどではないにしても、ガツガツと使いたい人にとっては高ポイントです。
ボーイには手巻きもハックもなし。ただ、ボーイにはセイコーが誇る無敵の”7S26”搭載。
主に発展途上国向けに作られた低価格帯モデル(セイコー5等)に使われていて、故障要素が少なく設計されていてめちゃくちゃ丈夫です。
一方、マコⅡ搭載のキャリバー”F6922”は手巻き機能もハック機能も搭載、デイデイトをリューズ一つで操作可能。国内モデルにも使われている優れものです。
ムーブメントは一長一短といった結果。ややマコⅡがリードかな。
毎日使う分には手巻き機能・ハック機能とも登場機会は少ないです。
久しぶりに使うときがちょっと面倒で、手巻き機能がなければ優しく振ってあげないと動かないですし、ハック機能がないと正確に時刻合わせがしづらい。
個人的には機械式時計を自分で振るのが好き&秒単位で生活してないので、手巻きもハック機能も「あれば便利。だけど必須じゃない」って感じですね。
日差はカタログ値ですが精度はマコⅡのF6922が上。
管理人のアバウト計測では両者とも日差10~20秒程度ですね。精度は大きく違わない印象です。
そもそも秒単位で生活している人は機械式モデルは選択肢にないですしね。
・風防素材:ボーイの方が硬度は約2倍
・キャリバー性能:ボーイは精度・機能が劣るが丈夫で長持ち、マコⅡは手巻き、ハック機能搭載で実用的
ボーイvsマコⅡ 外観比較
管理人所有モデルは
ラバーモデルのブラックボーイ(SKX007KC)
メタルブレスのブルーカラーのマコⅡ(SAA02002D3)
色がブラックとブルーですがケースサイズやデザインの比較には支障ありません。
文字盤デザインの違い。
ボーイはドットインデックス・アロー針によって「ザ・ダイバーズウォッチ」感が強い印象ですね。カッチリとしていて、これぞ本格的なダイバーズウォッチ。
逆にマコⅡはバーインデックスや細めの針の影響かスタイリッシュな印象。スーツに着けていても違和感ないような気がします(私はやりませんが)。
ダイバーにとってベゼルの厚さはけっこう重要じゃないですか?ウエットスーツでも回しやすいように設計されてるべきですよね。
その点マコⅡは物足りない気が…。マコⅡはダイバーズウォッチの皮を被ったカジュアルウォッチ的な扱いの方がしっくりくるかもしれません。
リューズの大きさも重要。理由は先ほどと同じようにウエットスーツでも回しやすいから。
ただ、個人的にはリューズにもロゴの刻印がされているオリエントは高ポイントです。
裏蓋は両者ともバックスケルトンではありません。管理人は裏スケが大好きなのでちょっとだけ残念。
参考画像で申し訳ないですが、ボーイのメタルベルトはジュビリーブレス(真ん中が細い5連)で、着用感に優れた形状です。マコⅡとは大きく違いますね。
バックルは同じように2重ロック式。安定感抜群です。
ただし、カジュアル感は強いためビジネスやキレイ目ファッションではマコⅡに軍配が上がります。
※管理人の判断
レビュー記事はこちらから⇩
レビュー記事 セイコー「ブラックボーイ(SKX007KC)」
レビュー記事 オリエント「MakoⅡ(SAA02002D3)」
ボーイvsマコⅡ 価格比較
最後は新品価格の比較です(2019年4月14日時点)。
ボーイ | マコⅡ | |
---|---|---|
Amazon | 25,800円 | 16,899円 |
楽天市場 | 23,760円 | 17,799円 |
Yahoo!ショッピング | 25,300円 | 17,799円 |
ビックカメラ | なし | なし |
ヨドバシカメラ | 29,800円 | なし |
イオンリテール | 22,680円 | なし |
Wowma! | 78,000円 | 17,110円 |
Qoo10 | 34,898円 | なし |
国内のネットショップ8社ではこのような結果です。
これだけ見るとマコⅡの圧勝。
1万円台でこれだけのスペック・作りのダイバーズウォッチが買えるとは驚きです(タイミングによっては1万円台前半で買えます)。
実はボーイも2018年8月ごろまでは17,000~18,000円前後で推移していました。
9月ごろからディスコン(製造終了)の噂が少しずつ出てきた影響なのか、販売価格がジリジリと上がってきています。
管理人はすでに持ってるので追加で買う予定はないですが、
- 1万円台で買えたものを2万円以上出して買うのが悔しい
- 今後さらに値上がりするかもしれないから今買う
どう考えるかは判断が難しいですね…。
ちなみに、現在製造中止の大人気海外モデル”SKX779K”、通称ブラックモンスターはAmazonの販売価格がなんと20万円オーバー。
さすがに買う人はいないと思いますが、フリマアプリでも相場は2~3万円ほどと当初販売価格の2倍ほどになっています。
ボーイはディスコンの噂が本当なら今後さらに値上がりするかも。
ボーイvsマコⅡ Amazon口コミ
軽く口コミも紹介しておきます。
〈セイコー SKX007KD〉
口コミ総数:124
レビュー:4.0
〈オリエント マコⅡ〉
口コミ総数:44
レビュー:4.4
両者とも基本的には満足している様子です。
悪い評価として多かったのが
〈セイコー SKX007KD〉
- ベルトがチープ
- 日差がひどい
〈オリエント マコⅡ〉
- 文字盤がおもちゃっぽい
- 日差が思ってたよりある
安いモデルに何を期待して購入したんでしょうか?
まったくズレない高精度なら電波時計、高級な作りなら10万円以上出してから文句を言ってほしいところです。
グランドセイコー年差モデルとかアストロンがおすすめですよ。両方めちゃくちゃかっこいい。
忘れないでください。両者とも”海外向けに作られた低価格の機械式モデル”です。そんなモデルに最高の精度・高級感を求める方が難しいと思いますけどね。
セイコーボーイvsオリエントマコⅡ 比較まとめ
比較結果をまとめると
- 風防素材はボーイ
- キャリバー性能はマコⅡ
- 丈夫で長持ちはボーイ
- 外観のかっこよさはボーイ
- 価格はマコⅡ
でした。
両者ともに良い部分も悪い部分もあって難しいですね。いっそのこと2つとも買ってしまっても今なら4万円ちょっと…。許されるんじゃないですか?
いろいろ比較してきましたが、最終的な判断をするのはあなたです(丸投げ)。後悔しないよう一生懸命悩んでみてください!
以上、「セイコーボーイvsオリエントマコⅡ 徹底比較」でした。
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